松戸市に自主夜間中学が生まれた

昨日に続いて「新たな出発(たびだち)の今 松戸自主夜間中学校の30年」の中から。
松戸市に夜間中学校をつくる運動が起きたのは、江戸川区小松川第2中学校の夜間学級の教員だった
松崎運之助氏らが市川市に夜間中学校を設立させるため「市川・教育を考える会」を立ち上げたことに触発されたのがきっかけになった。
その会が千葉県教育庁との話し合いを進めていく中で
「千葉県には中央の千葉市総武線沿線に1校、常磐線沿線に1校の少なくとも3校は必要」との認識を
教育庁側から示されたという。1979年2月のことであった。
当初は「市川・教育を考える会」は松崎氏とその家族のみで活動が行われていたが、
教育庁との話し合いを行う時には同じ会に参加していた中に、同僚で松戸市在住の相沢吉之助氏や
荒川区立第9中学校・夜間学級の見城慶和さん(合唱練習の前に講演に来てくれた・写真は夜間学級通信「こんばんは」)がいた。

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この2人を中心として、
仕事帰りの総武線の電車の中で「松戸からも都内へ毎年10人以上、これまで100人以上も越境通学している」との話が
示されたことから、松戸にも夜間中学が必要であるというということで意見が一致したことで
夜間中学の卒業生などにも呼びかけて「松戸・教育を考える会」が結成されたのであった。
これが自主夜間中学の開講へつながり、市立の夜間中学校の設立までの
30年以上にわたる長い活動に至ったのであった。