あれから1年 ヴァンフォーレ甲府「やっと」J1復帰

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 試合終了の笛が鳴った。サポーターエリアから「青と赤 さあ甲府 J1へ行こう」。願いをこめた応援ソングが、ホームスタジアム小瀬陸上競技場(山梨県)を包みこむようにこだまし続けていた。しかしその歌がだんだん小さくなり、やがて聞こえなくなり、「だめだったのか。ミラクルは起こらなかったのか・・・」

 歓喜の声のないまま行われたヒーローインタビュー、殊勲のキム・シンニョン選手に、インタビュアーからJ1昇格がだめになったことを告げられた時、うつむき加減の顔からその思いは聞こえなかったが言葉で表せない悔しさは伝わった。でも最後に、「サポーターの皆さんへメッセージを」とマイクが向けられたときに、力強い声でこう答えた。

 「来年は、必ずJ1に昇格します!」そのとき再びスタジアムから大きな歓声が蘇った。

これは昨年12月5日のこと、雨の中でロアッソ熊本に2−0で勝利を収めながらも
勝ち点1の差でJ1復帰を逃したヴァンフォーレ甲府の、
サポーターとしての悔しさと来年こそ復帰の思いを書いた
「JanjanNews」のなかの一節。
 
あれから約1年、ヴァンフォーレは監督が交代して
ハーフナー・マイクパウリーニョ、養父や内山を補強して、
3−3−4のフォーメーションを貫きながら、パスプレーや攻撃パターンの変更など
さまざまな試行錯誤を続けながら
J2を闘い抜き、ついに11月14日、
アウェーの栃木FC戦を2−0で勝利し、
19勝11分け3敗で2位、3試合を残して
J1復帰を決めたのだった。


昨年も今年も勝ち点を積み上げることの
苦労は同じ、でも今年のヴァンフォーレ
どんなに苦しい展開になっても粘り強い攻撃と守備で
最後まであきらめずに戦い、J1復帰への確かな手ごたえを
多くのサポーターに感じさせた。
新戦力が頑張っただけではなく、選手全員が「ICHIGAN」となって
昨年とは違ったサッカーを見せてくれたのは、
私たちにとって新たなる希望を見いだせてくれて十分だった。

昨日は凱旋試合となったザスパ草津戦を甲府まで見に行ったが(観客は12111人!)
さすがにこの1年の疲れが選手たちにドッと出たのと、
下手な審判に泣かされたこともあって
2−4で負けてしまった。

しかし来年のJ1へ向けて佐久間悟GMが、
中南米を回ってすでに新戦力を捜しまわっているとの情報もあり、
このままの戦力ではJ1に定着することが出来ないことが
フロントは良くわかっているようだ。
優勝を意識しすぎたこともこの日の敗因のようだが
今のままで満足したくはないという選手たちの気持ちは伝わった。
常に前向きに「上を」狙う姿勢をこれからも大切にして欲しい。
サポーターとしてそう願っている。

(昼食の栗ご飯400円)

「J1復帰ならず ヴァンフォーレ甲府 雨の今季最終戦
http://www.news.janjan.jp/culture/0912/0912114276/1.php
「1ゴールを挙げたが審判のヘボさにブチ切れ、退場処分になった。」ハーフナー・マイクのブログ
http://ameblo.jp/havenaar-mike/
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