14日に行われた大阪大空襲の慰霊祭から

きのうの続き。
同じテレビニュースの記事で大阪市のJR京橋駅近くで行われた
大阪大空襲の「京橋駅空襲被害者慰霊祭」の模様が伝えられた。
その時に被害者の一人として紹介されていた
京極俊明さん(79)を見て私は一つの記事を思いだした。


うずみ火2010年2月号の読者欄から。
この時京極さんは自らの戦争体験を思い起こして、世界中を見渡して
戦争と貧困のなかで子どもたちが犠牲にされている状況を見て考えることで
次の世代に平和に生きていることに感謝して他人を思いやる心を持ち続けること
を願いたいと書いていた。
その後に編集部のコメントで、京極さんは終戦前日に京橋駅で空襲にあった
「生き証人」で慰霊祭の世話人会の会長さんを務めていると書かれていた。
ニュースでは当時中学2年生だった京極さんが京橋駅で爆撃に巻き込まれた時
近くにいた大人にここはあぶないと怒られてガード下に逃げ込んだことを語っていて
「助かったのはあの人のおかげだ。だからこの人たちの霊を弔わなければいけないと思った。」
戦争体験が風化されていくなかで、いつまでもこの歴史を忘れることなく
慰霊をしていくこと。そして語り伝えなければならないこと。
改めて「戦争体験を知ること」の重みと大切さを痛感させられた。
また、今朝の「読売」の社会面には
黒田清さんを追悼し、平和を考える集い」に参加した
坂口道子さんも全国戦没者追悼式典に参加していたことが書かれていた。
坂口さんも空襲で亡くなられたお兄さんを悼む思いで
武道館に足を運んだと思う。



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