松戸市立新病院建設に関する「北総線沿線住民のためだけの」説明会

以前のブログに書いたとおり、午後2時から新病院建設に関する説明会に行ってきた。
場所は新病院建設予定地に近い市立松戸高校の体育館。

約350人がこの会場に足を運んだが、この説明会は市が基本設計案を発表したことで
地元(東松戸駅周辺)の要望において行われたということになっているが、
川井敏久市長が挨拶で「あくまでこの計画案は市長選もあるので完全に決まったわけではないが、
市の方針としてこの案に決めたことと、小児周産期の重要な拠点がここしかないことを理解してほしい」
と強調していたことや、

市政協力委員連合会の渡部東部地区長が、「今回の説明会の開催のために紙敷(東松戸)、五香六実松飛台矢切の住民の協力を得ることが出来た。」
と挨拶し、この説明会は北総線沿線(市内の)の住民を総動員して新病院建設を促進するための集会であることがよくわかった。
自民党の河上茂県議、公明党の山沢まこと、矢部愛子両市議も参加)
市側からは、あくまでも現病院の1号館のみの建て替え案は4年の工期で約211億円の収益減と医療スタッフの処遇の問題や
迷路のような建物では導線確保で困難がある。
運動公園の野球場に建設することも考えたが、代替地が見つからないことから
紙敷土地区画整理事業66街区に土地取得と設計業者の選定を先行して議会の了承を得たと説明した上で、

新病院は地上11階地下1階で現病院の1・5倍の延べ面積で駐車場は地下3階建て(質疑応答で大型車が入れられない駐車場はやめてくれとの声あり)
屋上にヘリポートを設置。グリーンオアシスを作り環境性を確保するとのことだった。
しかし「なぜ、土地取得と設計業者を先行しようとしたの?」という説明は1つもなし。
質疑応答は残り20分で1人1問という限られた中でやらなければならなかった。
そこで最初に出たのは「建設費と現病院跡地をどうするか」の質問だった。
市は建設費は約252億円(65街区に建てる予定の健診センターの費用含む)を予定し、大半は企業債による30年払いをみこんでいるが、
一般会計と国の地方交付金などで病院運営にかかる赤字を穴埋めすることになるが、移転後の1.2年間は100億もの外来収入減については
市民のみなさんに助けてもらうことになりそうだと答えた。
また現病院跡地については「東松戸病院の機能を移して、それをどこかの病院にやってもらう」という考えだったが、
議会のほうから「それはいくらなんでも」という意見がでたため、
すべてを凍結するとしており今は市としても「何も言えない」と答えた。(市長が朝日新聞にリークしたことを認めた。)
また市立病院の周辺では多くの大学付属病院があるのにどうして松戸は誘致しないのかとの質問に対して、「確かにこのあたりは千葉大医学部付属病院だけでそこの医局から市立病院に人材を出している。」と言ったうえで
昭和42年に市立病院が今の地に移ったときは救急医療の概念がないことから、
自らがその発展に努めてきたというトンチンカンな答えをした。これには私も、「他の大学を(上本郷に)誘致しようと思わないのか!日大松戸歯学部をどう思っているんだ!
千葉大医学部だけが附属病院だというのか!松戸はもはや進歩的な医療の流れから取り残されている!千葉西と新東京病院にどれだけ救急で救われているのを忘れたか!国立医療センター千葉病院だって80億で建て替えたんだぞ!」
と怒鳴りつけてやろうかと思った。
結局この説明会は川井市長の「恫喝」と地元の「締め付け」と市長選に向けた「カモフラージュ」に終わったということ。
もはや市長選で意思を示すしかないのだが
自分たちの知らないところでレールがこっそり敷かれたこの問題に立ち向かうことの困難を強く感じた。
もう少し早く気がついたら良かったのかな?
最後に、きょうは同じ時間帯に市が主催する総合基本計画「後期基本計画」のタウンミーティングが市民会館で行われていて、
川井市長は両会場を掛け持ちして挨拶に行ったのだ。