生方幸夫市民フォーラムに参加しました(3)

質疑応答(私の分を除く)では、まず普天間基地問題について「断固県外国外移設をやるべきではないか」「過去の戦争に対する反省を行った上で本当に常時駐留なき安保をめざすべきではないか」
という意見がでた。これに対し生方氏は「これから党内で論議していきたい。」と述べるのみで突っ込んだ意見は言わなかった。
また「こども手当以外にも少子化を食い止めるための政策はあるのではないか」との問いに対しては
「それについてはぜひマニュフェストで提言してほしい」と答えただけだった。

また消費税や財政においてもさまざまな提言がでたが、とりあえず話を聞いておくといった態度しかとらず
唯一、「政策調査会を復活させて政策研究所を設置するならば外国人や民間人を登用すべきではないか」
という意見には多くの拍手があったが、これも小沢執行部が続く間は難しい話だ。

この日は日本テレビの取材カメラが入っていたから「オフレコ」が出なかったのは仕方がないとしても、
(明日の「バンキシャ!」でやるのだろうか?私もインタビューを受けました。)
生方氏は、何だかんだいって民主党の苦境を打開するには「鳩山・小沢」には早くやめろと訴えたかっただけ。そうとしか聞こえない。
なにしろ、マニュフェストを大幅に修正するとか、もっと国民の声を先取りするような
新しい政策の提案とかそういう建設的な意見が生方氏にはなかったのだ。
これでは最近「消費税の税率アップは将来的には必要だ」と言った管直人氏や、「普天間移転は辺野古案の修正で対応する」と言った岡田克也
そして高速道路問題で小沢氏に異議をとなえた前原氏に続くことなどはできない。「反小沢」の動きに生方氏は本気で入りたがっているのだろうかが疑わしい。
このフォーラムに参加した人々はリベラルな考え方の持ち主がほとんどで
今の民主党のマニュフェストには小さなところで異議はあっても大きな所では賛成しているのだ。
その証拠に質疑では「不安」があっても「修正しろ」とか「撤回しろ」という声がなかったのだ。
それがわかっているのだったら、生方氏は支持者から新たな意見を集めるだけではなく、マニュフェスト実現後の「新たな日本」をもっと語るべきなのだ。
マスコミに脅えて自分たちが実現させた政策の正当性を説明できないのでは
「鳩山・小沢」と同じではないか。なにより地元を2分する大問題に政党として意見がまとめられないようでは
誰も民主党に松戸の未来を託するわけがない。(おわり)

(会場の松戸市八柱市民センター)