「松戸市立病院移転問題」特別委員会が「建設予算」一部否決へ

きょうの新聞(読売、千葉日報など)千葉版で松戸市議会の市立病院建設検討特別委員会が、新病院建設事業の継続費(約156億円、2011年〜2012年度分)が「時期尚早」の理由で否決された。
新病院建設の是非を問う住民投票をもとめる動きが、わずかながらも市議会も動かし始めたのだ。
市立東松戸病院(新病院建設予定地に近い)との統合案が2月の同委員会で唐突に市から提案されたことに本会議の一般質問でも「驚いている(民主・長谷川満氏)」の声がでるなど
もはや新病院建設に対する市の方針と対応は行き当たりばったりであることが明らかになっている。
最近では、いつのまに「東松戸駅前の街づくり」といっしょにされたり、
今の市立病院は「導線確保(作業の効率化を図り、迅速な医療行為を行うための)」の面からも問題があるなどといった、いわゆる「耐震化」の問題から施設内部の問題に話の内容
がすり替えられているなど、何のために新病院を建設するのかが、市も市議会もすべての市民に説明できなくなっているのだ。
1月に行われた住民投票を求める決起集会に参加した時のことだが、市が試算した「新病院整備基本計画」の収支予測は新病院開院後(2013年)に医業利益の増加が見込まれているといわれているが
医師看護師不足による病床の一部閉鎖が今の病院でも深刻なのに、新病院がいまのベッド数が確保できても(約600床)、まともに病院として機能できるとはいえず
本当に減価償却費の減少と利息の支払いがまともにできるのだろうかという疑問が参加者の多くからたくさん出たのだ。
用地取得費と設計費用については可決されたが、新病院建設についてはやはり住民投票を実現してすべての市民が将来の住みよい町づくりのためにもじっくり考えて結論をだすべきであり
これは市民の総意であることを市議会自らが証明したようなものではないか。