開港2日めの茨城空港を見に行く(5)

出発便を見届けた私を含む見物客の大半はレストランや売店、あるいはエスカレーターでそのまま帰路につく人といろいろだが、
昼食がまだだったのでレストランへ。地元で有名なそば・うどん屋の「すぎのや本陣」が入っていた。

以前ここの芽吹店に寄ったとき、みそ煮込みうどんがうまかったのを思いだすが、残念ながらメニューにはなく
そのかわりラーメンやタンメンなどの中華のメニューがあった。カツカレーもあるし、ソースかつ丼(小そば付き)もあった。
「空港価格(街中の店よりも1〜3割高い場合が多い)だったら承知しないぞ。」と思ったら
しょぼろ納豆そば850円、そばやのカレーライス850円、納豆付きとんかつ、唐揚げ定食1000円、カツカレーやソースかつ丼も1000円
そば、ラーメン類は700円台なのでほっとした。
行列に並んで待ち続け、しょぼろ納豆そばとカレーを注文。

(この写真は到着後に写したもの)
デッキでは百里基地から飛ぶ戦闘機などを見続ける人もけっこういた。
テレ朝のクルーもデッキで取材していた。反対側を見るとTBSの取材カメラがレストランを撮っていた。
しょぼろ納豆は納豆とたくあんを和えた茨城独特の珍味で、これとゆでたまごときざみきゅうりなどと乗っかったそばは盛りも十分でうまかった。薬味がわさびではなくからしだったらもっと良かった。(ねぎは付いていた。)
そばやのカレーライスは、洋食屋のカレーの味でうまかったが、少々期待はずれ。座席はカウンター席がなかったので窓越しに椅子を持ってきて食べた。
「亀じるし」の売店鉾田市のさつまいもで作った芋どら焼きを買い、一階の出店で地酒を2本を買って、14時半すぎに着いた水戸駅行きの路線バスで空港を後にした。
バスの一番前の座席に座ったおばちゃんは運転手さんにこう話しかけていた。
「んねえ、みのもんたの番組で見たんだけどさあ、あの駐車場管理している天下り法人って、ずいぶん儲けていたってんでしょう。」
運転手さんの返事は聞き取れなかったが、この空港の価値の少なさはだれもがわかっている。騒いでいるのも今のうちで本気でここから飛行機に乗ろうとする人は今のままでは増えることはないだろう。
むしろ空港周辺のアクセス道路が開通したことによるメリットのほうが大きいのではないだろうか。
4月16日には国内線が就航するのだが、また見物客がごった返し、利用する客はこの空港にブーイングを浴びせることになるのだろうか。
この日のツアー客がすべて到着ロビーに顔を揃えたのは、私がバスに乗ったとき。それまでみんな缶詰状態。

空港ならば利用する「お客様」本位で、ちゃんとおもてなしをしてくださいよ!(おわり)