怒りのニュースが連続した2021年も
きょうで上半期がおわる。
しかし世間の関心は「コロナ禍」で
いまでは「ワクチン接種」の関心がもっとも強い。
しかし忘れてはいけないこともある。
東京新聞の社会面の記事に
まとめて3つの「怒り」が載っていた。
①学術会議任命拒否の問題
スガ政権になって6人の候補者が任命されなかった問題。
早稲田大学の岡田正則教授(行政法)が
その根拠に関する文書の公開を求めた
情報開示請求をしたら、
「公正かつ円滑な人事の確保に支障を及ぼす恐れがある」
として文書の存在を明らかにしないと決定されたと。
菅義偉という政治家が不都合だという理由で
そうなったことは誰もが疑っている。
その証拠を隠せば逃げ通せると思っただろうが
結局国民の関心がなくなっているから
こんなバカな決定を内閣府が簡単に出せる。
これからも不公正でねじ曲がった「公人」の任命が
罷り通る。損するのは私たち日本の「市民」だ!
②トランスジェンダー
日本オリンピック委員会(JOC)は
女性から男性として生活している
杉山文野さんを理事として任命したときに
「女性枠で選出したことを本人と確認している」と
大ウソをついていた。
27日に本人がツイッターで
男性として入ることを希望したが、
性別にとらわれない視点を取り入れることが大事だと思い
JOCに性別で推薦が左右されることがないようにと伝えたら
勝手に「女性の杉山さん」と扱われたという事。
ちなみに理事枠は行動指針「ガバナンスコード」で
女性の割合が40%以上にすることを目標にということだが
杉山さんが男性枠でも今回の改選では30人中12人で
目標に達しているとのこと。
「わきまえていない」のはJOCのほうじゃないのか!
③鶏卵「汚職」やっと初公判
4月の補選と再選挙では「河井夫妻」と並んで
自民党の敗因とされた
アキタフーズ(ア社)と吉川貴盛農相(2018~19年当時)
との鶏卵汚職。
選挙が終わってから裁判が始まるとは
どういうタイミングの悪さなんだと思ったが
投票行動に影響を及ぼすからという言い訳なんだろう。
「『間違いありません』。
グレーのスーツ姿で証言台に立った秋田(善祺・当時のア社)被告は、
はっきりとした口調で起訴内容を認めた。」
(記事より)
上着に現金200万ねじこんだ…検察側が指摘 鶏卵汚職初公判:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)
贈賄側がアッサリと認めたのは救いだが
受け取った側はどう答えるのか。
次の公判はいつになるのかはわからない。
野党はちゃんと追及を忘れるなよ!
④覚せい剤所持逮捕→コロナ隔離からトンズラ
きのう発売の日刊ゲンダイより。
21日か22日に大阪市のコロナ隔離施設(南森町駅のアパホテル)から
トンズラして1週間になる陽性の人物。
なんと18日、別件でガサ入れしていた
大阪府警東署に覚せい剤所持で現行犯逮捕され
移送されたときにコロナ陽性が判明し、隔離されたが逃げられた。
警察で拘束されなかったのは取り調べの状況や
証拠品から「任意捜査」に切り替えられたから。
当然保健所は「知らなかった」と。
空いた口がふさがらない。
そうでなくても陽性者のトンズラは大阪に限らず
愛知や東京などでも起きている。
国がやらなきゃ何も出来ないのなら
吉村洋文知事はもうテレビで謝罪するしかないぞ!
怒りばかりで
文章が長くなったが最後に「つながり」を。
21日、沖縄県庁前から
糸満・摩文仁の平和祈念公園にハンストの場を移した
「ガマフヤー」具志堅隆松さんのもとに
財務省近畿財務局元職員の故・赤木俊夫さんの妻・雅子さん(50歳)が
会場を訪れ、自らの体験と「戦没者を二度殺すな」のプラカードを目にして、
具志堅さんの思いを伝える手伝いが出来ればと
エールを送ったと。
もう国家に殺されたくないという願いと訴えが
新たなつながりをつくった。
そこから希望へとつなげたい。
「怒り」からいつか心から「喜び」になるように。
<社説>学術会議改革 任命拒否撤回が先決だ:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)
LGBT杉山さんらJOC理事へ 三屋会長やパラ田口さんも:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)